エンジンのオーバーホール


ボディのオールペイントと並行して、エンジンのフルオーバーホールを行います。
完全にバラして消耗品はほとんど交換し、各部分のキズやヒビ等、不都合が無い様チェックした上で熟練したメカニックが組み立てます。
海外でリビルトしたものではなく、自社にて納得の行く作業を行っております。
他店で購入や修理されたお客様のオーバーホール済みというエンジンを再度、当社で修理することも度々ありますが、ピストンリングとシール類を替えてオーバーホール済みと言うそうですが、20年以上も経っておりそれだけでは済まないのが現状です。
当社では、その02のエンジンに応じて、最適なオーバーホールをおこないます。オーバーサイズのピストンに始まり、メタル、ロッカーアーム、カムシャフト、各スプロケット、チェーン、セルモーター、オルタネーター、ウォーターポンプ等、ほとんどの消耗品を交換致しております。

エンジンマウントは、もちろん新品に交換。エンジン左右2箇所と、ミッションの1箇所、合計3箇所。 写真は、エンジンをOHする場合に新品に交換する基本的なパーツ。ロッカーシャフト・ロッカーアーム・バルブアジャスター・ピストン・タイミングチェーン・プラグ等。OHするエンジンによっては更に、パーツを必要とする場合もある。
補器類は、問題があれば、予算に応じて新品・リビルト品に交換。再利用が可能な場合はそのまま使用する。 ガスケット類。もちろん、各部新品に交換する。
ヘッドカバーを開けたところ。 エンジン全部のカバーを外して、タイミングチェーンを指で押してみたことろ。テンショナーが効かないほどゆるんでいる場合、ノイズの原因になる。
クランクシャフト上のスプロケット、歯が摩耗している場合は、もちろん要交換。 ヘッドを降ろしてみたところ。
このエンジンでは、2番シリンダーの排気バルブが、汚れている。ステムガイドのシール不良だ。
ヘッド及びカム・チェーンスプロケットを外したところ。エンジンを逆にしているので、一番上に見えるのが、機械式オイルポンプ。 バラしたヘッドを洗浄液を使って綺麗に汚れを落とす。
バルブリフターとクリアランスを計りながら、タペットアジャスターを調整する。 完成したヘッドまわり。1分間に何千回もの作動が要求される部分だけに大半のパーツを新品に交換し信頼性を得る。
カーボン&スラッジで真っ黒に汚れたピストンヘッド。かなり汚れているが、世の中の大半の車はこうなっているので心配はない。 ブロックからピストン&コンロッドを取り外す前に各パーツに刻印を打って、何番シリンダーのものかわかるようにしておく。
ピストンを外すには、ブロックを天地逆さまにし、コンロッドを上下に分割して、下から取り出す。クランクシャフトを交換する例はめったにない。 このエンジンでは、クランクシャフトの2番と3番の間を押さえるスラストメタルの摩耗が激しく、1〜2mmもガタがあった。要交換パーツの1つ。
シリンダーブロックをボーリングして、ピストンを組み込む。ヘッドを組み付ける前に補器類やマウントなども装着。02シリーズの場合はシャシーナンバーとエンジンナンバーは同じ番号が刻印されている。

Auto Club 1998 JULYにも掲載されました。)

購入してからオーバーホールする気でも、なかなか出来ないものですし、お金もかかります。毎日乗れる様な2002を当社でご購入下さい。絶対後悔させない自信があります。


 

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